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《ネットに書いてないインナーマッスルの重要性について》
よく「インナーマッスルが大切だ」「内側の筋肉を使えないといけない」
などの話を聞きますが一体どういう意味か?を書いている記事はほとんど無いと思います。
少なくとも私は読んだ事無いですね^^;
今回は「ネットに書いていない」インナーマッスルが何故?大切か?を説明します。
《運動の繋がりから考えると分かりやすい》
以前に運動の繋がり「運動連鎖(キネティックチェーン)」の話をしました。
例えば…骨盤の前傾後傾に合わせて生じる運動連鎖の事を「下肢回旋運動連鎖」と言いました。
この運動連鎖は名前の通り「鎖」のように運動が繋がって起こるのですが、鎖がどこか一つ脆くなっていると繋がりは破綻しやすくなります。
例えば、下のイラストは骨盤が回旋…つまり身体を捻った時の下肢回旋運動連鎖です、骨盤が回旋すると脚は正常ならばイラストのような骨の動きが自動的に生じます。
ちなみにこの運動連鎖が出るから、私たちは無意識でも正しく歩けるのです。
「踵で着地して、母指球で蹴る」のも運動連鎖がやってる事です。
別に本来は意識して行う事じゃないのに、世の中ではわざわざ意識して行うのでかえって変な動きになってしまうのですよね…
まぁ、その話を詳しくするとかなり長くなるので、ここではこれくらいにしておきます。
この連鎖の中で例えば「骨盤」「股関節」「膝関節」「足関節」の関節一つ一つが鎖の輪と考えてください、その鎖の輪のどれかが弱いと連動が起こった時にその部分で破綻しやすくなります。
つまり、ケガをしやすくなります。
例えば、股関節の鎖の輪が弱ければ身体を捻った時に股関節に負担が掛かり、いずれはケガの原因となります。
この一つ一つの関節の鎖の輪を強化する筋肉が「インナーマッスル」と思ってください。
《インナーが使えないで筋トレをし過ぎるケガする理由》
筋トレはどんな事をしているか?と言うと「鎖を振り回すような事」をしているイメージで結構です。
インナーマッスルは一つ一つの関節を繋ぐような短い筋肉なのですが、筋トレで鍛えるアウターマッスルは関節をたくさんの関節を跨いで繋いでいます。
また、インナーマッスルは関節のすぐそばに付着部があります。
アウターマッスルは関節より離れて筋の付着部があるので、収縮すると関節をずらす力が必ず発生します。
だからこそ、インナーマッスルが使えた上でアウターマッスルを鍛える筋トレをした方が安全なんです。
インナーマッスルが使えないのに筋トレし過ぎるとケガをしたり、姿勢が悪くなるのはそのような理由からです。
大昔は姿勢を良くするのには筋トレと言ってましたが、今はインナーマッスルを鍛える事を優先します。
《筋トレを批判している訳じゃ無くて、優先順位がある事を知って欲しい》
私は結構筋トレを批判するような記事を書いていますが、当然全く批判する気はありません。
なぜなら、私自身が筋トレをしてますから(笑)
好き嫌いの問題じゃ無くて、このメルマガを読んでいる方の多くが筋トレよりインナーマッスルを優先的に使えるようにした方がメリットがあるので書いています。
超一流のアスリートは元々インナーが使えているから筋トレをガンガンやってもケガしないし、やった分だけパフォーマンスも右肩上がりで向上します。
一般の方が筋トレをガンガンやってもケガしやすく、効果も出にくいのはインナーマッスルが上手く使えていないからです。
インナーマッスルが上手く使えないと関節が安定しないで動作中にケガしやすくなります、そして運動の繋がりも正しく出ません。
野球選手が肩のインナーマッスルをゴムチューブで鍛えているのは、投球練習ばかりだとアウターが強くなってインナーとのバランスが崩れてケガをしやすいからです。
確か、ノーラン・ライアンが最初に流行らせたと聞きました。
超速球投手だったライアンはアウターが発達していたので、ケガの予防にインナーも行う必要性を感じていたのでしょう。