ブログBLOG
院長コラム 日本のアニメ業界を見習え!トレーナー業界!
院長コラム 日本のアニメ業界を見習え!トレーナー業界!
最近は「異世界おじさん」というアニメにハマっています奥川です。
「異世界おじさん」だけでなく、日本のアニメが世界中で大きな成功を収めているのをみなさんはご存じでしょうか?
当院にお越しくださっている、スペインフットサルリーグで活躍されていた山下裕生選手に伺ったのですが「ドラゴンボール」などはスペインで誰もが見た事あるアニメになっている様です。
私は本当に日本のアニメ業界は凄い!と思っています。
『なんで急にアニメの話を?』と思われた方もいらっしゃると思いますが、日本のアニメは手塚治さんがディズニーに影響を受けて始めたのは有名ですが、今や独自の発展を遂げていると思います。
当院にもアニメ関係の方が何人かいらっしゃっているのですが、皆さん本当にお仕事に矜持を持たれていて尊敬しています。
さて、私は施術家、トレーナーの二足のわらじですが…どちらの業界も実は海外の物まねが主流なんですね。
施術家は日本独自の技術が最近はチラホラ出てきているのかなぁ?という感じですが…
トレーナーに関しましては、日本のトレーナー団体のトップは実はほとんどがアメリカの全米アスレチックトレーナー協会(NATA)の人間なので、実際にはアメリカの下部組織が日本の団体と言っても良い位に(なんか政治の世界にも似てますね…)
結局はアメリカの物まねなんです。
なので、どのフィットネスクラブもプログラムの名前は違っても同じ事やってるでしょ?
ナイキも、アディダスも、リーボックも、ファンクショナルトレーニングで異なる名称でプログラム展開してますが、結局は全米アスレチックトレーナー協会の人間が流行らしている事を真似しているだけで、中身は同じです。(グレイ・クックというおっさんが考えたメソッドです)
しかし、アニメ業界は逆ですよね?最初はアメリカ、ディズニーの物まねだったかもしれませんが、今や完全に日本アニメ独自の世界観が出来上がっています。
今は世界が日本の物まねをしています。
トレーナーの世界もそうなるべきだと私は思うのですが…なかなか、私の周りでもそういう考えを持つ人はいませんね。
職人の世界では「守・破・離」と言って、修行の最初はとにかく師の教えを守り真似して、次に教えを破り新しいものを作り、最後離れていくと言います。
これは職人だけでなく、武道や芸事も同じの様です。
日本人には日本人の骨格や体質がありますので、アメリカ人の考えたエクササイズ、トレーニングメソッドがマッチしない事も多々あります。
実際にアメリカ人の考えるメソッドは結構「雑」なので、私から見ると突っ込みどころが満載なのですが、日本のトレーナーはとにかく真面目なので真似しかしない。
職人の道ですと「守」から先に進もうとしませんね。
ではスポーツ競技でずば抜けた成績を出す人は?これはトレーナーが凄いと言うよりは選手自身が凄いだけだと思います。
例えば私が実際に話を聞いたのでは、スポーツクライミングの野口啓代さんは中学位まで誰にもトレーニングや技術を教わっていないと思います。
クライミングは誰かに教わったと思いますが、トレーニングは私の知り合いの千葉くんが教えるまで本格的に行っていないと思います。
なので、トレーナーや指導者が凄いというより、野口さんが凄いだけだと思います。
専属トレーナーの千葉君も以前インタビューした時に暗にその事は認めていました。
野球で今は大谷選手ですが、昔だと野茂選手は当時のスポーツ科学の理屈と真逆の事をしていたし、イチロー選手も「初動負荷トレーニング」という日本初のアメリカ的なトレーニングの真逆のトレーニングを行って成功しています。
「初動負荷トレーニング」は最近はダルビッシュ選手も取り入れていますね。
まぁ、だからトレーナーが凄いと言うよりは私は、選手が凄いスポーツが成功しているんじゃないか?と思っています。
スポーツ科学の基礎としてアメリカ的なトレーニングを学ぶのは良いと思いますが、それをマネするだけでなく破っていかないと、日本のトレーナー業界はいつまでもアメリカの流行を追いかけるだけでしょうね。
更には、もっというと人間は個人個人骨格や体質が異なります。
この「守・破・離」の考えは非常に優れていると思いますね。
個人にも応用が利きます。
例えば、皆さんも「ヨガ」でも「ピラティス」でも「おくがわ整体院で教えた体操」でも良いですが、何かしらの体操を習っている人は最初は徹底的に教えを守る事は大切ですが…理解が深まってきたらいつの日か教えを破り、自分の方法を見つけるように行った方が良いのです。
何故なら、個人個人で身体の骨格や体質が異なるからです。
そもそも、ピラティスなんかは、ジョゼフ・ピラーテという若い頃にレスリングをしていたオジサンの引退後の自分の為の健康体操であって、別に解剖学的な根拠は特に無かったものを後の人が後付けで根拠を付けたエクササイズですから…
言ってみたらピラティスおじさんの個人的な健康法なんです。
ピラティスおじさんが自分の身体に合わせて作ったものです。
私たちがアレンジして何か問題あるのでしょうか?
というか、100年前の近所のおじいちゃんが考えたものを一切変えずに行う方がちょっと問題ありそうな気がしますけどね…
ヨガに関しては、そもそも健康体操では無いです。
特に近年のヨガである「ハタヨガ」は「ラージャヨガ(瞑想)」の前の準備体操の意味合いが強いものです。
紀元前からヨガはありますが、紀元前のヨガは瞑想が主体です。
今のヨガのようなポーズ、いわゆる「アーサナ」は無かったと思います。
古いヨガをインドで教わった中村天風という、松下幸之助などに強い影響を与えた医者で思想家の方がいますが、天風の自伝を読みましたがアーサナの描写は一切出てこなかったですね。中村天風財団HP
天風はひたすら瞑想してました。
実は私は一時期某ヨガ協会の理事長の施術をしていたので、色々とヨガの話をお互いにしていた事があります。
その方はインドの聖人に直接指導も受けているガチの人でしたが、その方も「アーサナ」は拘らないで良いと言ってました。
それよりも「心」の動きを感じる事が大切と言ってました。
日本人は変に形に拘るところがありますからね…本質には目が行かないで、変に形に拘ってしまうケースが多いです。(私の業界の話ですよ)
気付いたら、随分と長く書いていました…
とにかく日本のアニメのように、日本のトレーナー業界もオンリーワンの価値観を打ち出せるようになれたら良いと思います。
死ぬまでにその世界線ワンチャン狙って頑張ります!(?)
|