上の動画は「ストラドルプランシェ」という体操の床競技などで男子が時々行うテクニックですね。
私は以前にもメルマガに書いたかもしれませんが、SASUKEに出ていた人たちとトレーニングしていた時期があったので、人間鯉のぼりを始めとして…その当時は色々と身体の使い方を研究しましたね。
一緒にトレーニングしていた仲間の一人に大学で体操やってた子もいたので、色々と教わりました。
で、このプランシェは「力技」の部類ではあるのですが、やっぱりコツがあるんですね。
特に私が聞いたのは内村航平選手などは、そのコツを上手に使って、筋力不足を補っているそうです。
実はこのプランシェの上半身の動きは「体幹の丸まる動き」を利用しているのですね。
私は詳しく説明すると、どこまでも細かくなるので、ざっくり説明すると…
物を押す動きというのは、体幹が(特に上半身)が丸まる動きが入っているのです。
つまり丸まる動きを利用すると力強く行えます。*動画の私の背中の動きに注目
大雑把に「筋肉」の要素と「関節」の要素に分けますと、丸まる動きで使う体幹の筋肉(腹直筋、内外腹斜筋、腹横筋、大胸筋、小胸筋、前鋸筋など)は物を強く押す時にも使います。
関節的には体幹が丸まると「肩甲骨」の関節面が通常は斜め前を向いていますが
体幹が丸まると肩甲骨の関節面は正面を向いて、構造による安定性が出てきます。
簡単にいうと「関節がロックされる」ような感覚で、力が余り必要とされない状態で身体を支える事が出来ます。
内村航平選手はこれが上手だと私の当時の仲間は言ってましたね。
ちなみに海外選手はこのテクニックを使わず、本当に力で支える事が出来る選手も多いようで、体操競技的にはそちらの方が得点が高いとも言ってました。
まぁ、力技という位ですから…力がある方が得点が高くなると言う事なんでしょう。
「コツを身に着ける」のコツは昔は「骨」の字だったと言ってる先生もいらっしゃいます
真偽は調べてませんが^^;私的には本当だと思っています。
それはさて置いても、運動というと「筋肉」で行うイメージがあり、運動出来ないと「何筋を鍛えれば良い」と考えがちですが
実際には骨格を上手に使った上で、筋肉を使える事が重要になってきます。