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昔の女性は300kgの俵を担げた?身体の使い方の「コツ」とは?

こんにちは

 

奥川です。

 

先日は整体院のお客様限定でレンタルジムを貸切って、筋トレのBIG3と言われるスクワット、デッドリフト、ベンチプレスの指導を行いました。

 

整体院の先生が筋トレ指導とは不思議に思われるかも知れませんが、私は一応「NSCA(全米ナショナルストレングス&コンディショニング協会)」の認定パーソナルトレーナーですから

 

バリバリ筋トレ指導する資格を保有していますし、そもそもフィットネスクラブのインストラクターから身体に関わる仕事のキャリアがスタートしてますので…

 

どちらかというと、筋トレ教えるのは自信があります。

 

しかし、今回のイベントでは教科書的なBIG3のフォームはもちろんとして、おくがわ式ともいえる、私が長いキャリアで発見した「自分の骨格を利用して筋トレをするコツ」を伝授しました。

 

一説によると「コツ」とは元々「骨」の文字を使っていたと言われています。

 

私以外にも最近は多くの人が仰っていますが、昔の日本人は身体の使い方の「コツ」を知っていたと言われる事が多いですね。

 

特に有名なのが「山形県山居倉庫資料館」の5俵担ぎですね。

 

なんと女性が俵を5俵も担いでいる写真が残っています。

昔の俵は1俵が60Kgと言われていますから「300kg」になってしまいます。

 

しかし、この写真について調べていたら面白いblogを発見しました。

この写真の女性への新聞社のインタビュー記事を見た方のblogです。

 https://yuibachan.muragon.com/entry/590.html

流石に2俵はもみ殻が入っているフェイクだったようですが、それでも3俵ですから180kg近い重さだった訳ですし、このblog記事にあるように当時は一日1000俵運ぶのが日課という事ですから…60kgの俵を1000俵ですよ…

 

先日の筋トレイベントで参加してくださった女性の方は最初は20kgのバーもかつげませんでした。(最終的には楽に担げるようになりましたが)

男性でも1000俵はきついんじゃないですかね?

 

現代人と大きな能力の差があった事は明白ですよね。

 

体力ではなく、あえて能力と書いたのですが…また、このblog記事は一般の方が書いたものですが、なかなか鋭い事を書いていて、ただの力持ちでは60kgの俵を持つことは出来ないと書いていますが

 

確かにそうだと思いますね。

バーベルは人間が持ちやすい、担ぎやすい形になっていますが、俵は掴みどころがなく、恐らく60Kgのバーベル担げる人でも結構大変だと思いますね。

 

さて、少し脱線しましたが…この記事にも書かれているように「俵を担いでピクリとも動けなくなった」とありますが、それがポイントの一つだと思います。

 

恐らくは関節がロックされる位置を良く分かっているんでしょうね。

人間の身体の関節には「締まりの位置」「ゆるみの位置」というのがあります。

 

「ゆるみの位置」というのは関節を固定するのに筋肉をたくさん使わないといけない位置で、不安定なポジションと言えますが、反面言い方を変えると関節が動きやすい位置と言えます。

 

「締まりの位置」は関節を固定するのに関節の構造だったり、靭帯の張力を利用出来る位置で筋力を余り使わずに関節を固定出来ます。

関節が安定するが、反面動きにくい位置と言えると思います。

 

足首、膝、股関節、骨盤、それぞれの関節の締まりの位置を上手に使って立っているように私には見えます。

 

今回の筋トレイベントでは「体幹のインナーユニット(骨盤、腰椎を安定させるインナーマッスル)」や「関節の締まりの位置」を利用した姿勢の取り方や

 

そもそも全ての姿勢の基準となる「立位でのニュートラルポジション(一般にいう立位での良い姿勢)」についても自分でチェック出来る方法を説明しました。

 

人間とはよく出来ていて、動き出す時はわざと「関節を緩め」「姿勢を不安定にする」ことで移動する力を効率よく生み出す場面が多いです。

 

これは他の動物ではほとんど行わない高度な運動制御になります。

 

一方で地面の衝撃を受け止めたり、重たいものを持つ時には「関節を締めて」「姿勢を安定させる」ように身体を使う場面が多いです。

 

このような身体の使い方の「コツ」を身に着けると日常生活が楽になるのは当然のことながら、腰痛、肩こりなどの予防にもつながります。

 

また、スポーツやトレーニングされる方にはパフォーマンス向上の恩恵があります。

というよりは、こういう「コツ」を知らないとパフォーマンスは余り向上しません。

 

努力しても、早い時期に成長が頭打ちするのは間違い無いのです。

私はパワーリフティングという競技に時々参加するので、前述の筋トレBIG3はやり込んでますが

 

コツをしらないでがむしゃらにやっていた時期は記録がなかなか伸びずに、故障も多かったので、限界を感じていましたが…

 

コツを理解した今では、努力の分だけ記録が伸びますし、ハードなトレーニングしても故障がなく、限界を感じません。

 

第一ですね…コツを知るとトレーニングが楽しくなるんですね。

痛い所があると、記録も伸びないし、しんどいだけで楽しく無いのです。

 

 

あと、私は幸いにオリンピック出場した選手を数名施術やコンディショニングサポートした事ありますが、超一流は「コツ」を自分では知らないうちに身に着けているのです。

 

本人が気づいてないだけなんですね。

 

ちなみに一流と言われる日本代表級も数名施術やコンディショニングサポートしてきましたが、そういう人は「コツ」を知らないで「努力」で登ってきた方もいると思いますが…超一流と言われる世界トップレベルにはいないのではないか?と思います。

 

これは私だけでなく、他の世界レベルの選手を見た事のあるトレーナー数名に意見を聞いて感じた事です。

 

一般の人の日常生活を楽にするためにも、スポーツ愛好家にも、アスリートを目指す人にも必要なのが身体を使う「コツ」なんですね。

 

なので、おくがわ整体院では体操や筋トレも同じテーマ「身体を使うコツ」を伝えることに徹底している訳です。

 

 ちなみに今回のイベントの感想ですが…


とても好評だったので、次回も検討していますが…しばらくは整体院の既存のお客様へのサービスで実施します。


いずれは外部の方でも自由に参加出来るイベントやパーソナルの筋トレセッションなども実施する予定ですのでよろしくお願い致します。

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