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パーソナルトレーニングで筋トレではなく身体の使い方を学ぶ意義
こんにちは




健康的で動ける美脚作りを推進しています。
健美脚トレーナー養成講座のおくがわ整体院
院長 奥川洋二 です。
さて、当院ではパーソナルトレーニングで筋トレも教える事がありますが
基本的には「身体の使い方」を教えています。
身体の使い方なんて分かっとるわい!
とおっしゃらずに最後まで読んでいただけると幸いです。
私は全米ナショナルストレングス&コンディショニング協会(以降NSCA)認定のパーソナルトレーニングの資格を保持しています。
このNSCAは主に筋トレを普及している団体なので、当然私も筋トレの指導は一通り出来ます。
皆さんのイメージでは「筋トレしていたら正しい身体の使い方も分かるし、筋力も付くでしょ?」という認識かもしれませんが
実際はそうでない事が多いです。
何故かというと、筋トレの多くの種目は「筋肉に負荷を与える」ことが主目的です。
もちろん、身体の使い方を改善するコンディショニング的な種目もありますが、ボディービルディング的な種目のほとんどは「効かせる」ことを主目的に考えられています。
しかし、日常生活で私たちが行う動き「歩く」「しゃがむ」「立つ」「飛ぶ」「登る」などなどの動きは「効かせる」と良くないのです
なぜって?疲れない方が良いですからね^^
私たちの日常で行う動きというのは
・特定の筋肉だけにストレスが加わらず
・力学的に効率が良い
動きである必要がありますが、筋トレは逆の事を行う事で筋肉に「効かせる」訳です。
例えば…筋トレの種目の一つである「スクワット」で良く言われてきた「しゃがむときに膝をつま先より前に出さない」

というフォームは筋肉でもお尻や太ももの裏、つまり「大殿筋」「ハムストリングス」に効かせたい
太ももの前側の「大腿四頭筋」はなるべく使わせたくない時に声掛けしますが
力学的には非常に無理のある動きなのです。
なぜなら、人は重心が足の裏の範囲外(以降は支持基底面外)になってしまうと転倒してしまいますから
この姿勢では重心が支持基底面外に出てしまうために、スクワットするには上半身を極端に前に倒さなければいけません。
そうすると上半身の質量中心点と下半身の質量中心点が前後に大きくズレてしまいます。

↑この姿勢では重心が支持基底面外に出てしまうためにしゃがめないので、上半身を大きく前に倒す必要がある。
最近はやりの「ヒップスクワット」などは正にそのフォームとなりますね!
実際に人がスクワットのようなしゃがんだり立ったりする時の理想としては、上半身の質量中心と下半身の質量中心が重心位置と余り大きくズレない方が良いのです。
イメージすると「上半身の質量中心」「下半身の質量中心」「重心」が縦に並んでいる状態はだるま落としが真っすぐ立っている状態と思ってください。

逆に「上半身の質量中心」「下半身の質量中心」「重心」がズレている状態はだるま落としが何とか立っている状態です。

どちらがバランスが良いか?身体に良いか?は何となく分かるのではないでしょうか?
このように筋トレは筋肉に効かせる事をメインに考えてしまうので、人の運動としては非効率な不自然な運動になりがちなのです…
だからと言って「やるな!」という訳では無く
筋トレをがっつり行う前に「自然な身体の使い方」を学んだ方が良いと当院では考えております。
また、既に筋トレを行っている方も時には「自然な身体の使い方」を練習して、思い出した方が安全だと思われます。
そのような意味で当院のパーソナルトレー二ングでは主に「身体の使い方」を教えているという訳です。