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【セルフケアの奥義は適当だった?】
【セルフケアの奥義は適当だった?】

《腰痛、肩こり、不定愁訴は増え続けて、医療費は増える一方です》

 

ネットを見ても、本屋の健康コーナーを見ても「腰痛改善」「肩こり改善」という記事や書籍が山のように見つかりますが(私も出してますが)

  

未だに腰痛、肩こり、を始めとした不定愁訴を訴える人は増え続けています。

また、国の医療費も2013年に「40兆円」を始めて超えてから止まる事なく上昇しています。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS07H2V_X01C15A0000000/

 

 

健康保険制度への負担を考えても、医療機関への負担を防ぐべく「セルフケア」や昔から日本の東洋医学で言われてきた「未病」の考えがより一層重要になってきた事は言うまでもありません。

 

《仕事や育児で忙し過ぎて、健康管理はおざなりになってしまう…》

 

とはいえ、仕事や育児で精一杯で精神的にも、肉体的にもクタクタになってしまい、せっかくできた余暇時間は遊びに行ったり、ゆっくりしたいと言うのが普通の感情だと思います。

  

スポーツ愛好家ならともかく、普段スポーツをしない人にとっては運動を習慣的に行うのは非常にハードルが高いです。

 

そんな中で余暇時間を使ってセルフケアや健康維持の為の活動を全ての人が行うというのはとても難しいのが状況となっています。

 

また、スポーツ愛好家の人でも逆にハードにトレーニングをしてしまった為に健康を害してしまうケースも多々あります。

 

《ネットの解決策は「個人の感想」レベルで根拠はない》

 

ネットで健康法を見ると無限に情報が出てきます。

しかし、冒頭お話したようにネットでも、本屋さんでも、健康に関する書籍は無限にあるのですが…なぜ?未だにセルフケアに悩み、困っている方がたくさんいるのでしょうか?

また、実践している人でも効果が出ない人が多いのでしょうか?

 

それは一言で言ってしまうと、ネットの健康法が「個人の感想レベル」だからなんです。

 

「それは奥川先生言い過ぎですよ!」と思った方はもう少しだけ話を聞いてください、納得していただけると思います。

 

《まずは必要を満たして、余力があればチャレンジすれば良い》

 

まずは科学的に健康維持を考えると言う事について…特に皆さんのこのメルマガの場合は運動に関する健康を維持したいと言う方が多いと思うのすが、それについて考えてみましょう。

 

多くの人が最低限の運動機能に関して望む健康は「生涯自分の足で歩いたり、誰にも迷惑を掛けずに自立して生活をしたい」と言う事ではないでしょうか?

 

当たり前ですが「必要を満たしてから、それ以上を求めた方が良い」ですよね?

つまり、しっかり歩けるようになってから走りたければ走れば良いのですが、まともに歩けないのに走りたいからとランニングするのはちょっと違うのは皆さまも分かると思います。

 

では、歩いたり、走ったり、跳んだりという運動はどのような能力で構成されているか?を分かりやすく表したものが下の「パフォーマンスピラミッド」になります。

   

このピラミッドの最下層の部分が「歩く」「しゃがむ」「立ち上がる」「起き上がる」などの能力を構成しているのです。

 

中段の部分は「走る」「飛ぶ」「登る」などのもう少しアグレッシブな運動を構成する能力なんです。

 

スポーツ愛好家やアスリートは求める部分はピラミッドの頂上になります。

 

これは現在世界一のトレーナーと言われるグレイ・クック氏が考えたものです。

  

このグレイ・クックは元々は理学療法士で、しかもPNFという神経生理学から生まれた徒手療法のスペシャリストだからリハビリにめっちゃ詳しいと考えられます。

 

リハビリに詳しいと言う事は運動科学やバイオメカニクスだけでなく、トレーナーの勉強しない「脳科学」などの分野も詳しく、より幅広い分野から人間に運動を考えていると言う事です。

 

つまり、私がいう科学的なセルフケアと言うのはまずこの世界NO1トレーナーで科学的な理論を知り尽くしたグレイ・クックが提唱する

 

パフォーマンスピラミッドの最下層の能力をしっかり整えて、その上で余力があるなら中段や頂上を目指せばよいと言う事です。

 

しかし、ネットの健康法は「ピラティスが一番」とか「筋トレでいつまでも歩ける身体」とか言ってるでしょ?

  

それは健康を考えて食べるものを気を付けていこうと言うのに、料理の名称で「○○料理は身体に良いらしいよ」と言ってるのと同じ事です。

   

本当に科学的に健康を考えるなら自分に足りない栄養素を摂取する事を考えて食事を摂りますよね?

  

だから、ネットの情報はちょっと論点がずれているんですね。

 

なので私は「それってあなたの感想ですよね」レベルだと言ってるんですね。

 

 

しかし、料理でも栄養素から考えて作るのは大変だから「管理栄養士」がいる訳で、セルフケアもそこまで考えてやるのは大変なので「パーソナルトレーナー」がいる訳ですが…

 

 

《一般の人はベースメソッドをセルフケアに行うと良い》

 

では、結局セルフケアはプロに従えって事?と思われるかも知れませんが、そう言う事では無いです。

 

このピラミッドの階層にあったエクササイズを実践したら良いのです。

 

例えば、ピラミッドの中階層なら「ランニング」「筋トレ」になります。

 

最下層は「ピラティス」「ヨガ」などの「ボディーワーク」が効果があります。

しかし、ピラティスやヨガなどは歴史が古いのは良いのですが、逆にいうと余り科学的では無いのです。

 

現代の解剖学にはそぐわない動きが結構あります。

 

ちなみに当院で教えている体操は皆さまには分かりやすく「体幹トレーニング」「ボディーワーク」と案内していますが

 

厳密には「コアコンディショニング」と呼ばれるもので、このパフォーマンスピラミッドの最下層を整える事に特化したものなんです。

 

尚且つ、解剖学、生理学、運動科学、バイオメカニクス、脳科学、も考慮した科学的な内容になっています。

 

なので別名「ベースメソッド」とも呼ばれています。

 

そのコアコンディショニングにも「コアコンディショニングピラミッド」と言って、段階があります。

 引用ページ https://jcca-net.com/

  

 

これを見ると「コアリラクゼーション」と言う、体幹を「緩める」「整える」事がベースとなっています。

 

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、身体を緩めて整える「気持ち良いだけじゃない」当院の整体はコアリラクゼーションの役割も果たしています。

 

実は皆さまは整体施術を受けているだけなのですが、科学的に見ても十分なセルフケアを行っている事になるのです。

 

当院では整体を受けて更に身体を改善したいという意欲のある人には体操をお勧めしている訳です。

 

「まずは必要を満たす」を優先している訳です。

 

 

《適切に力と時間と精神力割当てる事が「適当」である》

 

正直なところでこのパフォーマンスピラミッドの土台がしっかり出来ていないと中段や頂上は結局狭く、低いままなんです。

 

それは当たり前ですよね?土台以上に中段が広くなる事はありませんし、土台がグラグラなのに頂上が高くなったらすぐ倒れますからね(笑)

  

理屈だけではなく経験談としては、私自身も昔は筋トレばかりやっていました。

その頃はがむしゃらに時間も精神力の使って筋トレしていましたが、筋力はそこそこつきましたがケガが多かったし、いつでも疲労感が抜けないし、筋トレもいつでも限界を感じていて楽しく無かったです。

 

  

 

そんなある日にトレーニング中の不注意で肘の脱臼骨折という大けがをしてから、身体の使い方を見直していくうちに「人間鯉のぼり」「上水平」という超人的な事が出来るようになって

 

  

 

更には筋トレも痛いところも無く、前より重い物が上がるようになったりと

自分の身体に対するそれまでのアプローチが完全に間違っていた事に気付きました。

 

皆さんにはそんな遠回りをして欲しくないと思っていますし、させない事こそが自分の仕事かな?と思っています。

 

とはいえ「過去と他人は変えられない」と言いますので、無理に変える気はないです。

しかし、今の自分を変えたい、こんなはずじゃないと言う方は今回のコラムを参考にして身体のケアを見直してください。

 

とにかく、私が伝えたい事の一つは

セルフケアは本当の意味での適当さが大切だと言う事なんです。

 

適当の本来の意味は怠けるでは無いです、適切に体力や精神力や時間を割り当てて対応する事です。

 

パフォーマンスピラミッドのどこが自分に足りないか?知る

✅パフォーマンスピラミッドの下の段から埋めるよう時間、精神力を使う

✅足りない要素を埋めて余力があればチャレンジしたい人はしたら良い

 

まず、自分の足りない体力要素を知る事です。

そして、余力があれば上のレベルにチャレンジすれば良いと思います。

 

アスリートでもない限りはほとんどの人がパフォーマンスピラミッドの最下段が不足しています。

 

最下段の能力のほとんどが体幹能力が関わる事なんです。

なぜなら、生き物は「手足が無い生き物」はいても「体幹が無い生き物」はいないですよね?

 

生き物の運動制御の土台は「体幹」だからです、手足の制御は体幹の制御から派生したものです。

体幹の能力の一番の土台は前述したように「緩める、整える」事です。

 

なので、当院の整体施術は他院とは違って「関節」「筋膜」「筋感覚」「関節感覚」などピラミッドの土台を埋める事を考慮した内容になっています。

  

ただの気持ち良いだけのリラクゼーションマッサージ店とは天と地ほどの差があります。

 

世間では「ピラティス」「ヨガ」「筋トレ」など、何かしら特別な事をしないとダメ人間位に言ってますが(という雰囲気と同調圧力を作ってますが)

 

それには実際は余り科学的な根拠は無いのです。

   

本当に科学的に効率的なセルフケアを考えるならパフォーマンスピラミッドの足りない部分を埋める努力をすれば良いだけなんです。

 

実際に当院の整体施術だけでいらっしゃっている方でもドンドン身体の動きが良くなっているお客様がたくさんいらっしゃいます。

 

そういう方の中から最近は「ここまで良くなってきたから時々は体操もやってみようかな?」と言う方も出てきています。

 

とても素晴らしい事だと思います!

 

しかし、このような事は他の整体院でも起こる訳では無いと思っています。

それは当院の整体施術がただの「気持ち良いだけ」の施術では無いからです。

 

パフォーマンスピラミッドの運動の構成要素を理解した上で作られているからなのです。

 

なにも頑張る事だけがセルフケア成功の要素ではありません。

 

むしろ、本当に頑張らなければいけない時の為に、普段は頑張らない方法でケアする事が大切なんですね。

  

自分自身のライフスタイルに合わせて、がむしゃらに頑張るのではなく「適当」に健康管理を続けられる方法を見つける事がセルフケア成功の奥義だと思っています。

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