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  • O脚(X脚)
【O脚直したい人がまず知るべき「直せるO脚」「直せないO脚」】

O脚、X脚、XO脚を改善したい」という方は結構いらっしゃいます。

そういう一般の方に最初に知って頂きたいのは、O脚には「直せるO脚」「直せないO脚」があると言う事です。

 

そして「O脚を改善したい」「改善出来るお店を探している」と言う人にアドバイスですが…

「直せるO脚」か?「直せないO脚」か?を初診時の検査で調べてくれるお店に相談しに行った方が良いと思います。

 

《直せないO脚とは何か?》

直せないO脚(X脚、XO脚)とは何か?

簡単に言うなら「骨の構造が主な要因」のO脚です。

少し冷静になり骨の形を変えられるか?と現実的に考えてみてください…

無理ですよね?


とはいえ骨にはリモデリングがあり、骨は毎日少しずつですが生まれ変わっているので正しい身体の使い方を長期間実施すれば改善する可能性はゼロでは無いという先生もいらっしゃいます。

確かに出来る可能性はありますが、改善出来るにしても恐ろしく時間と労力が必要だと思うので現実的じゃないとも思っています。

 

というのも、実は私(奥川)自身が高校生の頃にO脚が酷く、見た目が気になったので整形外科に相談しに行ったのですが…

その際にレントゲン写真を見た医師から「脛骨の変形」が要因のO脚だから直らないと言われ、一度は諦めました。


しかし、後述しますがその後に一念発起し改善の努力を続けて、今では膝も脛もくっつくようになっていますので骨の変形が要因でも改善の可能性はあると思います。

ですが、私は専門知識もある上に相当努力をして改善してきたので…それを一般の方に勧められるか?と言うと難しいと思っています。

そのような理由から当院では「骨の構造が主な要因のO脚」はお客様には「直らないO脚」または「改善が相当困難なO脚」と説明しています。

 

《直るO脚とは何か?》

では、改善可能なO脚である「直るO脚」とは何でしょうか?

簡単に言いますと、骨の構造が要因で「無い」O脚(X脚、XO脚)です。

骨の構造が要因で無いのにO脚?と思われる方もいらっしゃると思いますが、実際にはO脚(X脚、XO脚)で相談にお越しになる方のほとんどが骨の構造には問題が無いケースです。

 

では、何でO脚(X脚、XO脚)になっているかと言うと、簡単に言うと「関節の捻じれ」です。

少し詳しく説明すると「下肢回旋運動連鎖」という運動連鎖が脚にはあります。


一例を挙げると股関節が外旋すると「外転、伸展」という動きもおまけで股関節に付いてきます、その際に膝関節は「内旋、内反、屈曲」しますので「見た目上」はO脚のようになります。

なので、下肢回旋運動連鎖が原因で関節の捻じれから見た目上はO脚(X脚)に見える事を「見た目上のO脚(X脚)」「機能的要因のO脚(X脚)」などと呼ぶ事があり「直るO脚(X脚)」になります。

 

見た目上のO脚(X脚)について「図解姿勢検査」という書籍より説明文章を引用致します。

以下引用です。

見かけ上(機能的)の外反/内反膝は、下肢の機能の変化によって起こりえる。図3-26中 では、股関節は中間位、膝蓋骨は正面を向き、足部も正常なアライメントを示している。 3-26左は見かけ上の内反膝の例で、下肢全体が内旋した状態。股関節内旋変位、膝蓋骨 内方変位、膝関節伸展亢進、足部回内が見られる。一般に言うO脚に見える。図3-26右は 見かけ上の外反膝の例で、下肢全体が外旋した状態。股関節外旋変位、膝蓋骨外方変位、 膝関節伸展亢進、足部回外が見られる。一般に言うX脚に見える。

 

これらに共通するには、大腿骨・骨の捻転角度、大腿骨頚の角度、骨大腿骨幹の角度 はいずれも正常値であり、見かけ上(機能的)の変位にすぎないことだ。股関節や足部 (主に距骨下関節)の操作によって、機能的O脚が改善されるのは、こうした理由による。 解剖学的に異常のある下肢では、O脚やX脚の矯正は難しいと考えられる。

 

引用終わります。

その他にO脚(X脚、XO脚)になる要因としては「重心線」による関節モーメントが変化や筋筋膜経線の短縮によって通常の下肢回旋運動連鎖が発生しない事が要因となるケースもあります。

 

また、直らないO脚(X脚)である構造的要因のO脚(X脚)ですが…

そういう方も当院のO脚(X脚)改善の整体コースをお勧めはできます。

なぜか?と言いますと…

 

冒頭書きましたように、私は高校生の時にO脚の見た目が気になって整形外科に伺いましたが、その際には膝の間は3横指の隙間があったのを覚えています。

 

その時にお医者様に「脛の骨の変形が原因のO脚だから直らないので、痛みが無いのだから余り気にしなくて良い」と言われました。

 

それから10年くらい経って、トレーナーとして仕事をしている時にO脚がドンドン酷くなっている気がしてチェックすると「4横指」まで隙間が広がっていました。

 

その際に真剣に改善しようと努力を続けて、最終的には時間は掛かりましたが膝も脛もくっつくようになりました。

つまり、構造が要因のO脚と言え100%構造が要因ではなく、機能的な要因も混じっている事がほとんどだと思います。

それを放っておくと私のように大体悪化していきます。

つまり、O脚を完全に直すというよりは「症状の緩和」や「症状の悪化予防」の意味で通っていただく事はお勧めいたします。

 

どちらにせよ、検査をしない事にはそれらの判断すら出来ませんので、O脚を改善出来るお店を探しているという一般の方には「直るO脚」「直らないO脚」を初診で検査してくれるお店をお勧めいたします。


参考文献

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