ブログBLOG

  • 肩こり
40肩、50肩の予防法について

*このblogはおくがわ整体院のお客様限定メルマガの転載記事になります。

<はじめに>

最近は肩の不調を訴えるお客さまが増えてきています。

よく「40肩、50肩」などと呼ばれる症状は「ギックリ腰」と同じく「俗称」であって病名ではなく、夜痛みで目が覚めるような「夜間痛」を伴う肩周囲の痛みの時に使われる「俗称」です。

実際にはお医者様が診断すると「肩関節周囲炎」「石灰沈着性腱板炎」「癒着性関節包炎」「上腕二頭筋長頭腱炎」「腱板断裂」などの病名が付く事が多い様です。

前回同様になってしまいますが、整体などの民間療法では「未病」と言って「予防」する事が主な目的となります。

夜間痛を伴う酷い痛いがある時には、まずはお医者様の診断をお勧めいたします。

原因が良く分からなかった、改善しなかったという方や、鋭い痛みと言うより「慢性痛」「違和感」を改善するという場合は民間療法や運動療法の適応となると考えています。

 

特に40肩、50肩は一度発症すると半年~2年症状が続く事があります。

割とお客様の中には「悪くなったら来ます」と言ってる方が多いのですが、40肩、50肩などはなる前に予防した方が絶対良いと思います。

2年間痛みが続く事が肉体だけでなく、精神的にも、人間を不健康にしていく事は容易に想像出来ますよね?

<40肩、50肩予防の重要性>

「石灰沈着性腱板炎」「癒着性肩関節包炎」「上腕二頭筋長頭腱炎」「腱板断裂」などの症状の多くは普段の肩の使い方が原因になっている事が考えられています。

「癒着性肩関節包炎」は超要約しますと「肩関節のクッションである関節包が周囲の組織と癒着(くっつく)性の炎症を生じる」状態です。


これは肩を回すと「ゴリゴリ」言いやすい人が生じやすい事を示唆する研究結果もあります。https://www.jstage.jst.go.jp/article/katakansetsu1977/16/1/16_137/_pdf/-char/ja

ゴリゴリいってる時には痛みは無くとも小さな炎症が起きていますが、その炎症を繰り返す事で肩関節周囲の組織に癒着が生じてある時に激痛になると考えられています。

 

「石灰沈着性腱板炎」は、これも超要約すると…肩関節の腱板にカルシウムの石灰の結晶が沈着し、炎症を起こしている状態です。


原因は現段階では「不明」と言われていますが、お医者様の中にはやはり肩を動かした際にゴリゴリと言いやすい人が生じやすいと言う考えの方もいらっしゃいます。https://okuno-y-clinic.com/itami_qa/calcific_tendinitis.html#02

私は以前に分子整合栄養医学の定先生と「痛みと栄養」のセミナーを実施した事があるのですが、その際にはカルシウムの吸収と排出バランスの個人差も関係あるという指摘をされていました。

「上腕二頭筋長頭腱炎」も肩を回すとゴリゴリいいやすい人が生じやすいです。

上腕二頭筋長頭の腱は上腕骨の結節間溝という溝を通っているのですが、腕を動かす際にその溝からズレやすい人や過度に腱が伸ばされやすい人が生じやすい炎症です。


「腱板断裂」は棘上筋という腱板が断裂して激痛を生じる状態です。

老化による腱板の弱化も原因の一つですが、やはり肩を回すとゴリゴリなりやすい人は生じやすい症状です。

 

<40肩、50肩は予防出来る症状が多いのです>

ここまで頑張って読んでくださった方は分かると思いますが、40肩、50肩と呼ばれる症状は普段肩を回す時に「ゴリゴリ」音が鳴るなどの違和感を生じている人が多いです。

これは理屈としてもですが、実際に肌感覚としても私が20年近く仕事をしてきて実感しています。

なので、40肩、50肩の多くは日常生活での身体の使い方で結構予防が出来ると言って良いと考えています。

 

<今回のまとめ>

本当は今回のコラムで「40肩、50肩になりやすい肩の使い方」「どうすれば予防出来るのか?」まで書こうと思いましたが、長くなりそうなので次回に書く事にします。

次回も早ければ今晩か、明日の正午までには発送しようと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

03-6805-9343
お問い合わせ