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《前屈は背中を伸ばしたまま行うのはNGです》
《前屈は背中を伸ばしたまま行うのはNGです》

よく前屈で「背中を伸ばしたまま倒す」と指導している先生がいらっしゃいますが、過去にそういう指導法が正しかった時代があったのか?知りませんが

現在では、それはNGです。

特に健康面で考えるなら。

添付の写真を見てもらうと早いですが、端的に説明しますと

✅腰に負担が掛かるからです。

難しい言葉で説明しますと…
背中を真っすぐ伸ばしたままの前屈では、前屈動作時の腰の負担が増えます。
理由は頭と腰の距離が遠くなり、テコが大きくなるのが第一です。

一方で背中を上から順に丸めるように前屈すると、前屈動作中に頭と腰の距離が遠くなる事をある程度防げますので、テコが小さいので負担が小さいです。

テコとか難しいと言う人もいらっしゃると思います。

「南京玉すだれ」をご覧ください!

同じ材質のものなら、棒状のものより、写真の南京玉すだれのように分節状に動く方が負担が少ないのは直感的に理解出来るのではないでしょうか?

むしろ、南京玉すだれを折る事出来ますか?

最初の説明で分かりにくかったと言う方理解出来ましたでしょうか?

さて、分節状に脊柱を動かす際に主役となる筋肉は、脊柱周りのインナーマッスルです。

逆に棒状に真っすぐ動かす時に働くのはアウターマッスルの緊張が強いと言う事です。

既に腰痛などある方は、アウターマッスルは背骨を分節状に安定させる能力はほぼ無い。
分節状に安定させるのはインナーマッスルだという事は現在は学術的に常識になりつつあります。

これも簡単に言い換えますと…20年前ならともかくとして、今現在の腰痛リハビリでアウターマッスルを鍛えると言うのは、特に外傷後(ぎっくり腰)の後のリハビリなどではナンセンスと言って良いと思います。

まずはインナーマッスル、特に下部体幹のインナーユニットを活性化させる事が重要。
その後にアウターマッスルを鍛えると良いと思います。

アウターマッスルの緊張が強いとインナーマッスルを抑制しますので、背骨を真っすぐに前屈するクセがあって、ぎっくり腰を繰り返したり、慢性的な腰痛に移行している人は

とにかく、アウターマッスルを緩める事をやってみてください。
それだけでも改善の効果はあると思います。

参考文献 

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