おくがわ整体院の整体施術の特徴として
①関節にアプローチする(関節モビライゼーション)
②筋膜にアプローチする(筋膜リリース)
③神経ー筋機構にアプローチする(PNF)
④固有感覚やボディイメージにアプローチする(ボディーワーク)
が挙げられます。
関節モビライゼーションに関しては、メルマガコラムを整体院のblogに記事内容を修正した後に、転載しましたのでご覧ください。
さて、筋膜に関してですが皆さんも「筋膜」とよく聞くようになったと思いますが、あれは誰が?流行らせたのか?ご存じでしょうか?
統一した見解がある訳じゃないのですが、恐らく識者の誰に聞いても
・トーマス・マイヤーズ
が流行らせたと言う事でしょう。
それまで「解剖学」の世界では不要な存在のように「ゴミ箱」に捨てられるように扱われていた「筋膜」ですが、トーマス・マイヤーズが2009年に発刊した「アナトミートレイン」で非常に身体の構造、機能の両面において重要な器官だという事が公に知られるようになりました。
ちなみにトーマス・マイヤーズやアメリカを発祥とする筋膜の施術を世界的に普及している「ロルフィング協会」の元解剖学の講師としても有名です。
おくがわ整体院(トータルコンディショニング研究会)では、2014年~2017年まで日本ロルフィング協会の当時の理事長だった大久保圭祐先生(写真左)と、協会一の理論派と言われた宮井健太郎先生(写真右)を講師にお招きして年間セミナーを開催していました。
つまり、日本で筋膜ブームを作った協会の人達と一緒にセミナーを開催していました。
最新の研究結果や裏話のようなものを直接聞けましたし、もちろん技術も向上した時期で非常に良い時期でした。
<筋膜は筋肉を包む膜じゃない、正確には筋筋膜と呼びます>
実はここで皆さんに豆知識ですが、筋膜と言ってはいますが、筋膜の語源のラテン語の「FASCIA」はそもそも紐、包帯、帯のような意味であり、解剖学的な用語として正確な用語では無いと言われています。
偉い人も以下のようにまとめています。
「筋膜は明確な解剖学的表現と言うよりは、一般総称的な表現である(standring2016)」
筋膜はそもそも膜のような意味の曖昧な言葉で、宮井先生は翻訳の際に間違って筋膜としたのでは?と言ってました。
実際の筋膜の語源である「FASCIA」と呼ばれる組織は、骨と繋がっている部分は「骨膜」、内臓を包んでいる部分は「腹膜」神経を包んでいる部分は「髄膜」など呼ばれる事があるようです。
なので、厳密には「筋肉」を包んでいる「筋膜」は…
「筋筋膜」と呼ぶんですね。
なんか、偉い人達も失敗する事があるんだな…というエピソードですよね!
なので、厳密には筋筋膜リリースなんですよね。
ちなみに先ほどの「アナトミートレイン」も私の持っている初版本は「筋筋膜経線」と記載されています。
最近では面倒くさいので「筋膜」って表記しているのだろうと思います。
しかし、専門書などは未だに「筋筋膜」と表現している書籍も多いです。
本当にややこしいですよね^^;そういう歴史背景を知っていると理解出来ますが、知らないと意味が分かりませんよね。
で、このいわゆる筋膜ですが、ここまで読んで理解している方もいらっしゃると思いますが筋肉だけでなく、骨、内臓、神経、などとも繋がっている。
更にはそれらの器官を正しい位置に留めるために非常に重要な組織だと分かってきました。
その事から近年では、筋膜の事を「第二の骨格」と呼ぶ人たちもいます。
今回はこれくらいで終わりたいと思います。!
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