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こんにちは
奥川です。
さて、今回は先日クライミングをなさっているお客様と施術中に「肩の違和感、痛み」について色々と話をしていましたが、思えばメルマガやブログで余り肩について書いていない事に気付きました。*ここでの肩は肩甲上腕関節の事を指します、以降も同じくです。
最近は「筋トレ」「O脚」「膝」「体幹トレーニング」について書く事が多いかと思います。
そこで今回は「なぜか?ネットに書いていない肩を痛めないコツ」について書きたいと思います。
ネットには書いていないけど、簡単で効果的な役立つ知識をご紹介しますね!(ハードル上げ過ぎ?)
- 肩関節はそもそも「ハマっていない」
漫画などで出てくる「骸骨」のイラストの肩関節は、肩甲骨に上腕骨頭がハマっているイラストが多く、肩関節は肩甲骨にしっかりハマっていると思っている方がいらっしゃいますが…実は全然ハマっていません。
似たような関節(球状関節)である「股関節」は完全に大腿骨頭と寛骨臼が適合して、ハマっているのですが、肩関節は3分の1しか適合しいません。
例えるなら、ゴルフのティーの上にちょこんと載っているゴルフボールのような不安定な関節なのです。
ティーの上のゴルフボールがちょっとした事で落っこちるように、肩関節も簡単にずれてしまいます。(下の図は肩甲骨の傾き程度でも、上腕骨頭がズレやすくなると説明している図です。)
ズレると言っても漫画みたいに外れる訳じゃないですが、ちょっとした動きの中で関節の中心からズレながら動いてしまうのです。
そうしますと、肩の骨(上腕骨の大結節)と周囲の柔らかい組織(筋肉、靭帯、腱、関節包)とこすれながら動いてしまいます。
それが原因で炎症が起きます、また繰り返しの炎症から俗に言う「40肩、50肩」というような症状に至るケースもあります。
ちなみに40肩、50肩というのは俗称です。
これは「ぎっくり腰」と同じく、いわゆる俗称で病名では無いです。
ぎっくり腰も病院などでお医者様に診断していただくと「筋膜炎」「腰椎椎間板ヘルニア」「仙腸関節炎」などと診断名が付くと思いますが、そちらが病名です。
50肩、40肩の場合には実際は「肩関節周囲炎」「癒着性肩関節包炎」のような、肩関節の周囲にある「筋肉」「腱」「関節包」などに炎症が起こる症状や「石灰沈着性腱板炎」と言って、カルシウムの石が痛みの原因の障害などの病名が付くケースが多い様です。
しかし、これからの原因は、元々普段から肩関節が正しく使えておらず、炎症を繰り返している事から生じる事が多いようなのですね。
その様な事からも、やはり日ごろの身体の使い方やケアが大切と言う事なんですね。
では、どうすれば?肩を正しく使い、違和感、痛みを予防出来るのか?
パッと思いつくところを書いてみたいと思います。
まずは①肩に違和感がある時はストレッチをしない方が良い。
よく、肩に違和感がある方や痛みがある方が、ストレッチをしてしまう事があります。
恐らくですが、皆さんは「これは肩の動きが悪いに違い無い」と思っているのでは?…
しかし、実際には肩は冒頭で不安定な関節と説明しましたが、不安定と言う事は言い換えると動きやすい関節であって、動きが悪くなる事は余りありません。
むしろ、動き過ぎて悪くなる事が多いのです。
また、肩関節の周りの筋肉で、関節と擦れやすくて炎症を起こしやすい筋肉である「棘上筋」は、イラストの肩のストレッチすると伸ばされやすいので、炎症症状が余計に悪化する事があります。
大体の人が、肩のストレッチは、このイラストのストレッチを行うので、ストレッチをして悪化させる肩が多いです。
なので、肩関節の違和感がある時はストレッチなどは控えて、安静にする事をお勧めいたします。
今回は①を説明しましたが、結構長くなってしまったので、次回はそれ以降を説明しますね。