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<特異的腰痛と非特異的腰痛>
医師の診察や画像所見により、病態が明確化出来る腰痛のことを「特異的腰痛」と言います。
その逆に医師の診察、画像所見では病態を明確化出来なもの、言い換えると「原因が良く分からない腰痛」を「非特異的腰痛」と言います。
日本整形外科学会のガイドラインでは、長い間この非特異的腰痛が外来患者の約85%と言われていました。
と言う事は、外来でいらっしゃる患者様の約85%は「原因が良く分からない」と言う事になりますが…2019年にガイドラインが変更され、現在のガイドラインでは約22%が非特定的腰痛となりました。
つまり、検査技術が進歩したという事なんですね。
この病態が明確化出来る腰痛である「特異的腰痛」ですが、内訳は具体的には以下の通りとなっております。(2019年 日本整形外科学会 腰痛診療ガイドライン)
・椎間関節性 22%
・筋筋膜性 18%
・椎間板性 13%
・狭窄性 11%
・椎間板ヘルニア 7%
・仙腸関節性 6%
また、同じく日本整形外科学会の腰痛診療ガイドラインによると「腰痛の危険因子」として次が挙げられています。
<腰痛の危険因子>
① 肥満
② 喫煙
③ 栄養
④ 睡眠
⑤ 運動習慣、運動機能
2019年 日本整形外科学会 腰痛診療ガイドライン
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001110/4/Low_back_pain.pdf