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こんにちは
おくがわ整体院の院長 奥川です。
さて、今回から数回に分けて「腰痛」について解説していきます。
というのも、割とネットの記事は当然ですが集客や商売の為に書いている記事が多いので、余り参考にならないケースが多いです。
こちらでは、医学系の専門書の記述や医学論文や公的機関が発表している情報を元に「腰痛」について説明していきます。
毎回なるべく「参考文献」「引用元」などを文末に示すようにします。
この「腰痛について」というタイトルのシリーズはなるべく私見は含まず書いていくつもりですので、良かったら腰痛を理解するのにご活用下さい。
《腰痛の定義》
まず、腰痛の定義で「急性腰痛」「慢性腰痛」と言うのがあります。
発症からの期間が4週間未満のものを「急性」
4週間以上、3か月未満のものを「亜急性」
3か月以上のものを「慢性」と
一般的に定義しています。
一般的というのは、専門家の間でも、まだ定義が定まっていないと言う事です。
特に急性と亜急性の定義に関しては一定の見解がまだない状態ではありますが、3か月以上が慢性腰痛だと言う事は広く了解を得ています。
<腰痛の原因>
腰痛の原因として脊椎、神経、内臓、血管、心因性の大きく5つに分類される。
この中で更に「特異的腰痛」「非特異的腰痛」に分けられる。
特異的腰痛は
①重篤な器質的疾患の可能性が有る場合(骨折、感染、腫瘍など)
②神経症状を伴う場合(症候性の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など)であり、非特異的腰痛は、明確な器質的異常や神経学的所見の異常が無い腰痛をいう。
<特異的腰痛と非特異的腰痛>
医師の診察や画像所見により、病態が明確化出来る腰痛のことを「特異的腰痛」と言います。
その逆に医師の診察、画像所見では病態を明確化出来なもの、言い換えると「原因が良く分からない腰痛」を「非特異的腰痛」と言います。
日本整形外科学会のガイドラインでは、長い間この非特異的腰痛が外来患者の約85%と言われていました。
と言う事は、外来でいらっしゃる患者様の約85%は「原因が良く分からない」と言う事になります。
私も過去にはblog記事などで、病院の腰痛外来患者の85%が原因が分からないとか書いていましたが…
ですが、2019年にガイドラインが変更され、現在のガイドラインでは約22%が非特定的腰痛となりました。
つまり、検査技術や評価方法が進歩したという事なんですね。
では、次回は特異的腰痛と非特異的腰痛について、もう少し詳しく説明したいと思います。
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