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お客様からの質問に回答します【足の裏の筋肉がつりやすいのは何故?】②
健康的で動ける美脚










「健美脚」をコンセプトに整体&パーソナルトレーニングで
O脚の根本からの改善を目指す!
東京 新宿 おくがわ整体院
奥川洋二です。
さて、前回は「最近足の裏の筋肉を釣りやすい」というお客様の質問に
まず
〇足裏の筋肉をつる原因として考えられる事
〇足の骨の話
〇足の関節の話
〇足のアーチ構造の話
〇偏平足の話
〇偏平足の中でも「回内足」が健康に良くないよ~って話
〇回内足のチェック法
と、まぁ盛りだくさん!って感じの内容になってしまいました。
で、回内足のチェック法ですが「姿勢」が関係してくるのです。
かなり多いのが姿勢が悪くて「回内足」になっている人です。
単純に姿勢が悪くても、足裏の荷重が偏るので土踏まずが潰れたりで「回内足」になりやすいです。


しかし、分かり難いのが「後捻股」のように一般的な骨格と異なる為に、自然な立ち方が一般の人と違う場合です。


これに気づかず、一般的な姿勢の取り方をさせてチェックすると下肢回旋運動連鎖などの関係で
実際は足には問題が無くても「見た目上の回内足」になってしまう事もあります。
なので、本人にとっての自然な立位姿勢で検査しないと「回内足」の原因がよく分からなくなってきます。
ここまでが前回までの内容です。


その他にも「筋膜経線」の短縮も下肢に捻じれを生みますので、足のアライメントに影響を与えます。
そのような要素を取り除いて、足自体の問題で立位で「回内」しているのか?チェックするべきでしょう。
もちろん、当院でチェックしてますので、気になった方はご連絡ください。
さて、本題に戻りまして「足の裏の筋肉をつりやすい」
前回の「筋肉をつる原因」で考察しましたが、質問者さまの原因として考えられるのは「ミネラルバランス」「筋肉の疲れ」「筋肉内のセンサーの異常」
などでしょうが(病気が原因では無いと考えます)
その中でも「筋肉の疲れ」が有力に思えます。
また、このblogをご覧の方も足裏の筋肉の疲れが日常の生活では気になると思います。
前回お話しましたように足には「内在筋」「外在筋」があります。
この足の内在筋、外在筋は「回内足」でかなり負担が掛かるようです。
そして、回内足で負担が掛かるのは外在筋の中でも「後脛骨筋」の様です。
リサーチによると歩行時に(特に地面蹴り出し時)に回内が強くなる人は後脛骨筋に大きな負担が掛かるようです。

その負担を「内在筋」を鍛える事でサポート出来る可能性がある、とリサーチではまとめています。
よく土踏まずが低い人に「内在筋」を鍛える「タオルギャザー」などを実施させますが、実際に効果がある事が考えられているようです。
後脛骨筋は一般にもつりやすい筋肉として知られる筋肉です。
また、後脛骨筋は脛から足裏の内側に付着しているので、つった時には足裏が痛むことが良くあります。
では、足裏がつりやすい人には「タオルギャザー」を実施すれば改善する!というのは早計です。
まずは立位の姿勢を改善する事が大切でしょう!
続いて、下肢の筋膜連結が短縮して捻じれがないか?も大切でしょう。
次に以外に知られていないのは…靭帯の支持機構が破綻している場合には内在筋をいくら鍛えても改善は見込めないと
数多くの論文で結論づけられている事です。

実はこれにもチェック方法がありますが・・・恐ろしく長いblogになるし、一般の方には難しいので説明は止めておきます。
次に注意して欲しいのは「距腿関節」です。
一般に「足首」と言われる部位の関節ですね。
実は距腿関節の背屈可動域制限があると歩行周期の中でも地面を蹴る際に「過回内」が起こりやすいのです。


これもチェック方法があるのですが、やはり書くと大変長くなるので別の機会に書こうと思います。
〇靭帯支持機構が破綻していないなら
〇距腿関節に背屈制限が無い
そうなりましたら、次は身体の使い方をチェックです。
片足立ちで2~3回スクワットして、下の写真のように膝がつま先より内側に入ってしまうなら「膝関節動的外反」といって
大雑把に言いますと、身体の使い方が悪い事が原因で歩行時や足に荷重がかかる際に「回内足」となっている可能性が高いです。

このようなケースでは体幹トレーニングなどが有効です。
最低でもこれくらいはチェックして「足の内在筋を鍛えよう」となります。
というのも、内在筋自体にはそんなに大きな力が無いからです。
破綻した靭帯支持機構や間違った身体の使い方による局所的なストレスを軽減する程の力はないでしょう。
ちなみに靭帯支持機構が破綻している場合には「インソール」など物理的なサポートを考えるべきだと思います。*当院でも作成コースあります。
そして、タオルギャザーのやり方もポイントがあります。
指を曲げると言うより、足裏全体で掴む感じで行うと内在筋が良く働きます。
指を強く曲げると外在筋の要素が大きくなってしまうので注意が必要です。

ここまで一般の人が調べるのはやっぱり大変です。
ですが、今回のブログで一般の方にも是非覚えておいて欲しい欲しい事は
〇まず、偏平足が悪いというよりは、適切なタイミングで適切なアーチが保てない事が悪い
〇基本となるのは立位でのアーチ高、立位でアーチ高が「回内」でも「回外」でもなく「ニュートラル」であるべき
〇回内足には様々なパターンがある。(距骨下関節だけでは分からない)
〇立位の自然な姿勢には個人差がある事
〇外在筋の中でも「後脛骨筋」は歩行時に過回内によるストレスが加わりやすい
〇歩行時の過回内の後脛骨筋への負担を内在筋のトレーニングで軽減できる可能性がある。
〇内在筋群も靭帯支持機構が破綻してる場合には有効な改善効果は得られないと考えられている
〇内在筋のトレーニングに並行して、足に負担が掛からない正しい身体の使い方を訓練すべき
〇靭帯支持機構が破綻している場合は「インソール」などの物理的なサポートを積極的に検討すべき
参考文献
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